リサーチが得意な人は、学習塾で有利に戦える

リサーチが得意な人は、学習塾で成功するのに有利な能力を持っていると言えます。実は学習塾の運営にあたっては、開業前にリサーチして如何に戦うかを決める必要があるからです(市場調査)。孫子の兵法で有名な言葉がありますが、ご存知でしょうか。

 

「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」
( かれをしりおのれをしればひゃくせんあやうからず )

 

その意味は、「敵についても味方についても情勢をしっかり把握していれば、幾度戦っても敗れることはない」というものです。学習塾運営での「敵」とは何を指すのでしょうか。まず第一に挙げられることは、「競合他塾」でしょう。もし、個別指導塾で開業を検討しているのなら、開業予定地の競合他塾のうち個別指導塾に焦点を絞ってリサーチする必要があります。さらに、個別指導塾にも「1対2 or 1対3形式のもの」「コンピュータを活用するもの」「自立学習をコンセプトとするもの」といった具合に、各塾の特徴をリサーチする必要があります。どんなコースがあり、月謝はいくらなのか。通塾回数のほか、ターゲット層(生徒学力)などについても調査しておきたいところです。

 

 

他にも「敵」として挙げられるものがあります。それは「学校」です。何も敵対視して学校と競うわけではないのですが、学習塾の運営にあたっては、学校の予定で影響する範囲が大きいのです。「学年ごと、曜日ごとに異なる学校の終了時間」「各学年の定期テストの時期」「運動会」など、予めスケジュールを知っているのと知っていないのとでは、準備に雲泥の差が出るというものです。

 

では、「己(おのれ)」についてはどうでしょうか。学習塾運営にあたり、「己を知る」とはどういうことを指すのでしょうか。敵を知ったうえで、「自塾で特徴付けて提供できるもの」を徹底的に考える必要があるでしょう。開業を検討しているあなた自身の性格や個性、得意分野のほか、経歴・社会経験も挙げられます。さらにフランチャイズ比較サイト でブランドを選定し、フランチャイズに加盟していれば、強力な「武器」が手に入っているはずです。

 

 

リサーチが得意な人は、「英検」一つを考えるだけでもチャンスをつかめる可能性があります。例えば、英検対策(二次試験の面接まで対応)で他塾との差別化をはかれると判断できたなら、高品質の英検対策教材を仕入れて「武器」にできます。オーナー自身が英語が苦手な場合は、ピンポイントで英検の二次試験まで対応できる人を雇って、指導面ばかりでなく自塾の広報として活躍してもらう方法だって考えられます。


「できれば学習塾には通わせたくない」保護者心理を塾経営に活かす

「できれば学習塾には通わせたくない」という、保護者の気持ちがわかる人は、塾経営で成功しやすいと言えます。わが子が「成績良好」「勉強習慣あり(安定)」「将来の夢に向かって着実に歩んでいる」状況であれば、保護者としては、お金がかかって送り迎えなどの時間も取られる学習塾には通わせたくないものです。しかし、現実のわが子は「成績低下」「勉強習慣なし」「その日暮らし」という状況・・・。だからこそ、保護者は将来に不安を抱き、問題解決策として「学習塾通い(=通塾)」を検討するのです。

 

 

「通塾」を検討するといっても、学習塾は「学習指導」とそれに付随するサービスが「商品」です。一般的に学習塾は「モノ」を売るサービスではなく、購入(=入塾)しずらい業種です。だからこそ、保護者は購入(=入塾)に際してより多くの手がかりを求めます。そこで想像してみてください。保護者は通塾の検討にあたり、どんな情報を求めるでしょうか。

 

 

保護者の関心としては定番なのは、「どんな先生なのか?」「授業風景は?」「塾は家から近いのか?」「評判は?」「信頼できそうか?」などが挙げられます。では、どんな媒体で情報を得ようとするでしょうか。「インターネット検索」「ブログ」「ホームページ」「チラシ」などがパッと思い浮かぶでしょうか。

 

ホームページでは、トップページに「塾の所在地と地図」をわかりやすく表示し、清潔で明るいイメージを抱ける写真を配置してはどうでしょう。ここでは、写真のこだわりが「指導サービスの質」に直結しますから、写真は厳選したいところです。次に授業風景。生徒が集中して勉強している姿、指導風景が写真で確認できると「塾の価値」を判断しやすいので、保護者は決して悪いイメージは抱かないでしょう。

 

ややコントロールが難しいのが、塾長のプロフィールです。通塾決定権者の多くが母親だとすると、塾長の自慢話や長い文章は好まれないかもしれません。「塾長の人柄を知りたい」状況を察すると、趣味や近況など、子どもの教育を想うメッセージがさりげなく簡潔に書かれている方がよいでしょう。あとは「生徒・保護者の声(手書きがベター)」を並べ、信頼できる塾であることを伝えます。保護者が「どんな状況で」「何を知りたいのか」を想像できれば、情報提供で大きくはずすことはないはずです。

 

 

保護者は情報収集後、何をするでしょうか。まだ月謝を払い続ける「決定打」に欠けているでしょう。そこで必要になるのが、「無料体験授業」です。「できれば学習塾には通わせたくない」気持ちを「無料体験」で和らげ、「通塾のご案内」へと導きます。よく学習塾が通塾を訴求するポイントで安い月謝料金を前面に出すパターンがありますが、 「できれば学習塾には通わせたくない」 心理を考えれば、根底には1円でも払いたくない心理があるはずです。「安かろう悪かろう」は、「大切なわが子の教育」とはミスマッチなのです。学習塾は具体的な「モノ」を売るサービスではないので、月謝が安ければ入塾しやすいとは必ずしも言えません(だからこそ、企画次第でチャンスがあります)。

 

「できれば学習塾には通わせたくない」保護者の心理を想像しながら、塾運営の企画を立案し、実行できる人は成功しやすいと言えます。失敗しても、保護者心理の見誤りと考えて反省し、再チャレンジする。そうすることで、必ず成功への道が拓けていきます。