事務職や管理職の経験者は、学習塾運営で有利になる

事務職や管理職を経験してきた人は、学習塾運営で有利にその経験を活かすことができます。実は、学習塾の管理で重要なことは、生徒が学習塾に意識が向いているかどうか、その点をしっかりと捉えることです。そのために、毎回の授業での出席確認・遅刻確認・欠席頻度などの管理業務が必要になってきます。管理が疎かになると、不思議なもので生徒数が伸びず、生徒の成績も向上しなくなります。これは、「管理力」が塾サービスの「質」に直結すると同時に、経営力を示す一つのバロメーターになっているからです。

 

 

「生徒募集」が「攻撃」だとすると、「管理業務」は「防御」と言い表せます。例えば、日頃から「生徒管理」が行えていれば、早い段階で「退塾の危険性」を察知することができます。これまで蓄積してきた管理データをもとに、生徒フォローや保護者フォローが的確に行えるため、かなりの高い確率で「退塾防止」につながります。

 

学習塾とは単純な話、生徒が退塾しなければ、生徒は増え続けるものです。もちろん、生徒が卒業して減る場合はありますが、そのような特別な時期を除くと、管理がしっかりとしていれば、生徒を増やし続ける策が練りやすくなります。

 

 

塾運営に関して、本当に多種多様の「管理軸」があります。例えば、各学年でどのくらいの生徒を受け入れるか、そのバランスを考えることも管理業務の一つです。生徒が40人いて、中学3年生が35人だったら・・・、考えるだけでも恐ろしい話になります。なにも成績管理ばかりではないのです。

 

管理業務は「防御」と言いましたが、実は「攻撃的」な要素も持っています。「見込み客の管理」が徹底できていれば、過去に他塾に入塾してしまった子にダイレクトメールや手紙(年賀ハガキなど)を送ることができるようになります。常に新規の顧客ばかりを追いかけても、限界が出てくるでしょう。そんな時は、更新し続けている「見込み客リスト」へ視点を変えてみるとよいでしょう。学習塾業界には、塾を短期間に移り変わる「転塾組」が存在します。貴塾がその生徒の受け皿になれるかもしれません。・・・いずれにしても、生徒募集を的確に行うためにも、「管理力」が求められるのです。

 

 

事務職や管理職経験者は、仕事柄、見た目が少し堅く見える傾向があるかもしれません。日頃から集中して管理を行う姿勢が表れての傾向と思われますが、その雰囲気は学習塾では、むしろ「プラス」に働くものとお考えください。保護者からすると、大切な我が子を学習塾に預けるのです。結局は、まじめそうで信頼・安心できるイメージは、入塾動機の一つになります。「まじめさ」「管理力」「行動力」・・・ここに「笑顔」が加われば、「鬼に金棒」です。学習塾経営が成功につながる大きな根拠になってきます。


営業職経験者は学習塾で成功しやすい

営業職経験者は、学習塾で成功しやすいと言えます。営業職と言っても業界によって異なりますが、根底にある役割・責任には大差がないでしょう。ここで、ある営業職の例を考えてみましょう。まず第一段階では、初対面にも関わらず営業をかけるところから始まります。クライアントと一緒になって、より良い状況となるように企画を詰めていきます。この企画は一旦、社内に持ち帰って調整し、クライアントと信頼関係を高めつつ、調整済みの単価を提案して最終的に受注につなげます。

 

 

第二段階では、クライアントの要求通りか、それ以上の何かを納品し、やっとここで「売り」が立ちます。時に返品処理や作り直しなどの対応も必要でしょう。第三段階では、納品の翌月末までに代金の回収を行います。入金確認ができて始めて「実績」と認める会社は多く、営業マンが一番達成感を感じられる瞬間です。

 

その後は、そのクライアントが良いリピーターとなるよう、継続的に信頼関係を高めていきます。時に仕事以外の相談すら受けることもあるかもしれません。いずれにしても、細かい仕事は事務職・経理職の人へ分担できたとしても、代金の回収・信頼構築、継続など、すべてを把握する責任が営業職には課されます。

 

営業経験者は「商売の基本」をバランスよく学んできた人と言っても過言ではないでしょう。さらに加えるとすれば、営業職として会社の代表として全面で常に戦ってきた経験によって、いつでも強制的に仕事に対して主体的になれるスキルを有しているとも言えます。クライアントとがっつり利害関係で結ばれてきたと同時に、本当の人間関係とは何であるのかも深く理解している方も多いことでしょう。

 

 

ここで学習塾に話を戻しましょう。学習塾の経営は、「生徒数」×「月謝単価」×「継続期間」で成り立っています。学習塾での第一段階の営業は、問い合わせが入って無料体験を行い、入塾させるまで。つまり、「生徒数」を意味します。入塾時に「月謝単価」は決定しますが、保護者との信頼関係を高めて、徐々に「単価」を上げていく交渉が第二段階の営業です。そして、たとえ成績が下がっても即座に退塾しないほどの信頼関係を構築し、卒業までの長い期間を通塾いただくこと。これが第三段階の営業です。つまり、「継続期間」を意味します。

 

学習塾はサービス業です。生徒には教育者でありながら、保護者には営業マン。営業職の経験を活かせば、「生徒数」×「月謝単価」×「継続期間」を最大にできる可能性があるのです。同時に、学習塾業界の発展に大きく貢献できるのです。