学習塾で脱サラして成功するには

学習塾で脱サラ成功のポイント

 

脱サラして学習塾で成功するためには、押さえておくべきポイントがあります。2002年以来、学習塾開業を支援してきた立場だからこそ言える、極めて重要なポイントのみを挙げます。

 


学習塾で脱サラ:ポイント1
「貯金」


開業前の準備で欠かせないのが「貯金」です。塾開業後、「1ヶ月目から生徒30名」ということにはなりません。最低6ヶ月は無収入でも生活できる「貯金」が必要です。

 

なお、日本政策金融公庫などからお金を借りる方法があります。この場合でもサラリーマン時代にできる限りお金を貯めておけば、余裕をもって生徒募集(広告)に投資ができて有利です。開業当初の適切な投資が、早期の経営安定に欠かせません。

 


学習塾で脱サラ:ポイント2
「お金の扱い」


脱サラして経営者になると、サラリーマン時代と違って「(生活の)自由度」が格段に上がります。そんな環境で、日本政策金融公庫や銀行などから借りた多額の「お金」が手に入った状況を想像してみてください。

 

「環境が人と作る」という言葉がありますが、「環境が人を変える」ことがあるので注意してください。「自由」と「お金」が合わさると、「すでに大成功したかのように」錯覚してしまう人がいるのです。本来、借りたお金は塾経営の「投資」にまわさなければなりません。お金を使って、より多くのお金を集め、経営を早期に軌道に乗せる必要があるからです。

 

ところが、現実にはお金を直接生まない「車(高級車)」や「旅行」に開業資金を使ってしまう人がいるのです。サラリーマン時代から「投資」と「浪費」を考える訓練が欠かせません。どんな安い買い物でも、「これは投資なのか、浪費なのか」を常に考えるようにしましょう。

 


学習塾で脱サラ:ポイント3
「経営計画」


フランチャイズに加盟すると、担当者と一緒に経営計画を立てることができますが、組織に属さずに個人塾を開業する場合には、学習塾経営の「いろは」から情報収集から始めなくてはなりません。

 

何月に開業すれば、生徒が集まりやすく成功しやすいのか? 損益分岐点は? テナントの場所と家賃は?チラシをまくタイミングは? 配布エリアと部数、ターゲットとする学力層・・・など、成功のためには綿密な計画が欠かせません。

 

また、計画書がなければ、融資も受けられません。塾を開業してから不足している知識を補う状況では、経営管理・運営に割く時間が減り、仕事に悪影響が出てしまいます。インターネット検索はもちろん、フランチャイズ企業へ資料請求(無料)などして、情報を集めて整理することが大切です。

 

最初は膨大な情報に圧倒されますが、不思議なもので、目が慣れてきます。自塾のイメージにあった情報整理を行えば、自ずと計画が立てやすくなります。「準備8割(成功するかどうかの80%は準備で決まる)」を忘れないでください。

 


学習塾で脱サラ:ポイント4
「自己分析、過信を疑う」


脱サラして学習塾で起業する人とたくさん会ってきた経験から、成功者の共通点を挙げることができます。それは、エネルギッシュもしくは明るく、積極的な人は成功しやすいということです。ただし、逆に大失敗をするケースも見られます。

 

例えば、サラリーマン時代に会社内でトップを争っていたような人。経歴を伺うと、「営業成績が社内1位になり、表彰されたことがある」という方もいました。このような人は、独立しても自分ならできるという「自信」があるのですが、なぜすごい実績を残せたのかを客観的に捉えていないケースがあるのです。

 

サラリーマン時代の輝かしい成績は、会社という看板(ブランド力)があってこそ、達成できたという客観視が大切です。いざ会社の看板が外れれば、社会からの信用は一気に下がります。フランチャイズに加盟せず個人塾で勝負する場合、「できる人(過去、できた人)」だからこそ、「過信」が原因となって経営失敗につながることもあるのです。

 

自信は必要ですが、過信ではないか、疑う心も大切です。また、周囲のアドバイスを「素直」に受け入れる素質も大切になります。開業を失敗したら、過去の自信やプライドが傷つき、立ち直ることが難しくなってしまいますから、この点は充分に注意してください。

 

学習塾で成功する人の特徴、それは会社の看板が無くなっても、勝負できる確かな能力があるということです。独立起業とは、自社で取り扱っている商品やサービスを売るということ。

 

学習塾では、商品が「塾長」で、サービスが「学習管理・指導」です。商品を売るためには、まずは自分を売る。そのために、過去の経歴を棚卸しして、保護者にとって価値のある「自分の強み」を見つける必要があります。指導者がブランド。己を知って磨き上げることです。「過信」チェックも兼ね、開業前に自己分析を徹底してください。

 


学習塾で脱サラ:ポイント5
「自己管理」


起業すると、サラリーマン時代と比べて自由な時間が増えます。出社時間も退社時間も決められていません。サラリーマン時代のような規則正しい生活を守れるかどうか。厳しいだけでもダメですし、ゆるみ過ぎてもだめです。

 

午前中はランニングや野球教室などで汗を流し、午後はポスティングして教室掃除。夕方から21時頃まで授業というライフスタイル。そんな成功組の塾長もいます。デジタル教材で自立学習型の塾を運営されているので、授業の準備ないのが特徴でしょうか。その方は「自分が健康であってこそ、生徒も保護者も家族も幸せにできる」と、笑顔でおっしゃっていました。

 

何に時間を使うべきか、お話を聞くだけでも勉強になります。塾開業後は、いちばん「能力」を発揮できる「ライフスタイル」を求めるようにしましょう。

 


まとめ


第一に、学習塾開業で現実的に必要なのは「貯金」ですが、融資を受ければ突破できます。問題はむしろ、その次です。お金は使い方の方が難しいのです。「お金は投資にまわす」という視点を徹底することが大切です。

 

「投資」の言葉に向きあえたら、さらに思考を発展させて「経営計画」まで高めていきます。そのあとは、自塾の強みを客観視する「自己分析」。開業後は自己管理が必須なので、いちばん「能力」を最大化できて、生徒・保護者・家族のためになるライフスタイルを築くことが塾経営成功のキーワードです。骨子だけですが、以上が「笑顔あふれる学習塾経営」の道筋です。


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