メール内容で「(開業当初からの)苦労→失敗」が予測できる

メール一つで学習塾開業の苦労がわかる

 

塾開業検討者のメールを読むだけで、開業当初からの苦労を予測できます。例えば、次のようなメールを受け取ったならば、経験上、ほぼ確定的に開業苦労を予測します。

 

生徒募集の仕方を教えてください。
教育理念のイメージが湧きません。どうしたらよいですか。
何から始めたらよいか分かりません。アドバイスください。

 

これはメールの全文です。本当にこんな「悪いメール」を送る方がいるのですが、なぜ悪いメールなのか、お気づきでしょうか?

 


挨拶がない


「はじめまして」「こんにちは」「お世話になります」「お世話になっています」などの、挨拶がありません。面識がない、知らない人に対してメールを送る場合、文章でしか接点がないのなら、なおさら”挨拶”が大切です。

 

これは、どこかのフランチャイズに加盟しても同様です。本部へメールで質問する際、文章を書くことが面倒くさかったり、頭を使いたくなかったりなどの理由があると思います。本部への甘えもあるでしょう。「相手は分かってくれるだろう」と思い、手を抜いたメールを書いてしまうのです。

 

「有益な情報を引き出そう」「物事をうまく進めよう」と思うなら、丁寧な文章でメールを書くことが必要です。経営には「したたかさ」が必要だからです。「人たらし」と表現してもよいかもしれません。「ギブアンドテイク」という言葉があるとおり、「ギブ」が先なのは「成功道」の原則です。

 

「保護者にはうまく対応する!」と反論があるかもしれませんが、「人とのご縁は常に鍛錬であること」と考えれば、「挨拶がない」ことは「隙(すき)」であり「弱点」なのです。メールから塾経営の苦戦、苦労、失敗が予測される理由です。

 


誰か分からない


驚くことに、メール本文に送信者の名前がありません。誰からメールが来たのかが分かりません。過去に連絡をとったことがあれば、「履歴からわかるだろう」と思って、ついつい名前を省略するケースは考えられます。

 

しかし、メール受信者は、誰からのメールなのかを調査するところから始めなくてはならないのです。「名無しメール」はメール受信者に対して失礼であり、塾開業者の「配慮不足」を示すものです。学習塾はサービス業です。一事が万事。一つの「配慮不足」が「保護者・生徒へのサービスの質」につながっています。

 


何を答えてよいか分からない


「何から始めたらよいか分かりません」と言われても、何を教えたらよいのか分かりません。開業前なのか後なのか、今どんなことをやっているのか。状況が見えなければ、 返答のしようがありません。このような一言メールではなく、何をしたらどのような結果になったのかなど、自分の行ったことや結果などを明確に伝えることが大切です。「現実を具体的に引き出す力」が不足していると容易に想像できる点であり、やはり開業後の苦労が推測できる材料となります。

 


まとめ


道を歩いているビジネスマンに、突然「何から始めたらよいか分かりません。アドバイスください」と質問したとします。100%確実に「なんだこの人?」と思われてしまいますよね。


インターネットも現実の世界も全く一緒なのにも関わらず、メールだとできなくなってしまうのはなぜでしょうか。それは「そうぞうりょく(想像力・創造力)の不足」に尽きます。

 

学習塾を開業して、たとえフランチャイズ本部からマニュアルが提供されても、生徒応対や日々の授業、生徒募集の細かな工夫、クロージング方法に至るまで、塾経営は「想像と創造の連続」です。

 

メール一つを挙げましたが、逆を言うと文書一つでも「想像力・創造力=経営力」をつけることができるということです。文章書くのは頭を使いますし、時間もかかります。文章を書くことを避けずに、しっかりと自分で頭を使って、丁寧な文章で、何度も読み返して、時間を空けてまた確認をして、最後に納得してからメールを送ることが大切です。私は、そんな考えられたメールを受信したら、できる限り役立つ内容を送れるよう、誠意を持って返答をさせていただきます。「人が動かす」、これぞまさに「経営力」ではありませんか。


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