学習塾フランチャイズのメリット・デメリット

学習塾フランチャイズをいかに検討するか

 

学習塾の開業を検討されている方は、ぜひ一度は学習塾フランチャイズのメリット・デメリットを整理しておきましょう。

 


◆そもそもフランチャイズとは?


フランチャイズに加盟すると、フランチャイズ本部から「看板」「実績のあるサービスや商品を使う権利」が与えられます。


その対価として、「ロイヤリティ(お金)」をフランチャイズ本部に支払います。

 

多くのフランチャイズでは、「売上に対して何%」という形式でロイヤリティを設定していますが、「月額固定」「ロイヤリティ不要(0円)」など、さまざまなロイヤリティ形態があります。
(※資料をたくさん集めて情報を収集する必要があります!)

 


◆学習塾フランチャイズのメリット


(1)ブランド力を活用できる
(2)生徒募集の支援が受けられる
(3)学習指導のノウハウが学べる
(4)月謝単価を上げる方法を学べる
(5)教育業界未経験でも参入できる
(6)開業準備が万全 (物件から教材まですべてパッケージ化)
(7)金融機関から融資を受けられやすい
(8)同じブランドで戦う同志に出会える

 


◆学習塾フランチャイズのデメリット


(1)本部にロイヤリティを支払う必要がある (※各社異なるので調査必要)
(2)マニュアル通りに塾を運営しなくてはならない(教材など)
(3)広告宣伝が定期的に義務化されている場合がある
(4)契約終了後も、同業種での出店が禁止されている場合がある
(5)別店舗でブランド損失の事象が生じた場合の関連リスク

 


◆事業継続率なら、学習塾フランチャイズが圧倒的に有利!


フランチャイズの場合、成功事例に裏付けされたビジネスを行えるため、加盟者の成功確率は格段に高くなります。


開業後5年経過時の存続率は、通常の独立では約25%に対し、フランチャイズの場合は約70%。データ上の話ですが、フランチャイズに加盟すると、およそ3倍の成功確率を見込めると考えることもできます。※出展:『それでもフランチャイズを選びなさい』(丸山 忠 著)

 


◆フランチャイズ本部が考えている事


フランチャイズ本部は、新しいオーナーを随時迎え入れて多額の加盟金を得ています。


そのお金は「仕入れ」「販売」「生徒募集」「商品開発」「ブランド宣伝」など、加盟店が安定したビジネスを行えるように投資されます。

 

「未経験からでもしっかりとビジネスを行える仕組みづくり」がフランチャイズ本部の存在価値です。短期間で売り上げる教室をつくるため、フランチャイズ本部は日々努力・工夫を積み重ねています。

 


◆フランチャイズ加盟は検討する価値あり


塾経営で成功するためには、”地域一番”となる経営資源が必要です。しかし、ノウハウを構築するためには専門的な知識と経験が必要で、個人が構築できる情報量はたかが知れています。


フランチャイズ加盟店は「商品」「地域」「客層」「営業」「顧客」「財務」「時間」「人事」など、多くのノウハウを一度に手に入れることができます。フランチャイズ加盟店は多数の成功事例のもとにビジネスを行えるため、通常の新規事業に比べて収益予測が立てやすいと言えます。


銀行などの金融機関からの融資が格段に受けやすくなりますから、学習塾の開業にあたっては、ぜひ一度フランチャイズ加盟を検討されてはいかがでしょうか。

 

フランチャイズは、本部に「ロイヤリティ」を支払う以上の価値があります。また、価値が出るように本部や同ブランドの同志とうまく付き合うことが、「塾経営成功のヒント」であることは言うまでもありません。


「ロイヤリティ」が学習塾フランチャイズの成功の鍵

学習塾フランチャイズのロイヤリティ

 

学習塾フランチャイズで開業を検討されている方は、「ロイヤリティ」という言葉を目にすることが多いかと思います。

 

フランチャイズでいう「ロイヤリティ」とは、ノウハウや本部サポートへの対価として支払う「お金」を指します。

 

たまに「ロイヤ”ル”ティ」と表記されることがありますが、この場合は商標や著作権の使用料という意味で、いずれにしても、ロイヤリティはフランチャイズ本部への「上納金」です。

 

月額払いであることから、「上納金」が低く、且つサポートが充実していることが理想的です。現実的には、次の4パターンに分かれます。

 

(1)ロイヤリティは高いが、ブランド力が高い。本部サポートも充実
(2)ロイヤリティが高く、ブランド力が高い。しかし、本部サポートは不十分
(3)ロイヤリティが高いのに、ブランド力も本部サポートも不十分
(4)ロイヤリティが低く、それ相応のブランド力と本部サポートで文句なし
(5)ロイヤリティが低く、それ相応のブランド力だが、本部サポートが充実していて経営しやすい

 

ロイヤリティは高ければ良いというわけではありません。逆に低いからといって、必ずしもサポートが不充分というわけでもありません。

 

「経営者本人が納得して毎月本部にお金を払えるかどうか」がポイントです。一般にロイヤリティが高いほど、経営の自由度は低くなる傾向があります。それは、フランチャイズ本部は均一均質のサービス展開を目指すからです。

 


学習塾フランチャイズのロイヤリティ


 

フランチャイズ本部による経営指導や販売指導など、開業後のノウハウ提供の対価がロイヤリティですが、だいたい売上げの10〜12%というのが相場です。

 

学習塾は仕入れなど、材料費が必要なく原価があまりかからないビジネスです。そのため、飲食業に比べ高いロイヤリティとなっています。

 

例えば、生徒50人で一人当たりの月謝2万円だった場合。収入100万円に対してロイヤリティが10%なら10万円がフランチャイズ本部に支払う金額です。

 

授業料の収入が多くなるほど、フランチャイズ本部の収入が多くなるモデルです。原理上、収入に応じてフランチャイズ本部が提供するノウハウや経営指導が強化されれば良いですが、サポート力が比例しないことも多々あるので教室側に不平不満が溜まります。

 

フランチャイズ本部の収入増に合わせてサポートが強化されるなら、良心的なまじめな本部と言えるでしょう。この場合、相互にWINーWIN関係を築けて成功しやすくなります。

 

ロイヤリティ0円を提案するフランチャイズもありますから、広い視野で学習塾ブランドを調査されることをオススメします。


学習塾フランチャイズ(FC)選びに欠かせない4つのポイント

学習塾フランチャイズ(FC)選びに欠かせない4つのポイント

 

一般にフランチャイズ(FC)は、個人・法人問わず、統一ブランドで同じ事業を営む形態です。学習塾業界においても、運営ノウハウが開業当初から手に入るという理由で、フランチャイズ加盟を選ぶ方は多いです。

 

フランチャイズ加盟には、ブランドを活用して地域の信用を得やすいメリットもあります。その一方で、開業後に「こんなはずじゃなかった」という声が挙がるのも事実です。フランチャイズ加盟にあたっては、次の4点を押さえてください。

 


価値観が合うフランチャイズ(ブランド)を選ぶ


ここで言う「価値観」とは、教育理念やビジネスの考え方を指します。子どもたちへの教育、その価値、日本・世界への広がり、貢献性など、共感できる点が多いブランドを選ぶべきです。

 

開業当初から価値観が合わないと、フランチャイズ本部の方針や企画に添えず、徐々に疑心暗鬼を生じてきます。この「疑心暗鬼」が大きくなると、フランチャイズ本部を信じられなくなります。

 

最終的にフランチャイズを脱会することになります。脱会してしまっては、フランチャイズ加盟の強みを最大限に活かせず、加盟金や時間の損失となります。「価値観」の確認はフランチャイズ加盟の絶対条件です。情報を徹底的に収集してブランドを選定してください。

 

 


契約をフランチャイズ本部任せにしない


独立開業をお考えの個人に見られることですが、「フランチャイズ本部(あるいは営業担当者)への信用」を理由に、契約書の内容を詳細に把握せず、サインしてしまうケースがあります。

 

独立開業となれば、たとえフランチャイズに加盟したとしても「自己責任の原則」で経営をすることになります。本部が具体的にどんな所まで加盟校をサポートしてくれるのか、契約書ベースで確認してください。特に事業計画書の作成(融資に関連)、テナント選定協力、生徒募集支援、(定期的)経営アドバイスなどが重要です。

 

 


過去のトラブルを確認する


過去に加盟校との間にどんなトラブルがあったかを確認しましょう。トラブルがあった場合には、本部はどのように対処したのかを確認します。トラブルの種類や対応内容から本部の姿勢が見えてきます。

 

また、営業担当者の説明時の態度や雰囲気も判断材料になるでしょう。信用に足るフランチャイズ本部か、心から納得できるまで、フランチャイズ本部への訪問なり、「(ブランド名) 訴訟」「(ブランド名) 詐欺」などのインターネット検索などを行って、情報収集に努めましょう。

 

 


加盟校の話を聞く


気になるフランチャイズ(ブランド)があれば、まず資料を請求してみましょう。どのブランドに請求しても、「加盟者の声(冊子)」が送られてくるはずです。

 

フランチャイズ本部にとって都合の良い内容が送られてきますが、写真付きで「加盟者の声」が掲載されているということは、「加盟者が実在していて、成功されている証拠」と考えることができます。どのような考え方で加盟したのか、どんな考え方ならブランドを活用して成功に至るのか、自分自身の考え方との違いを知るためにも、「加盟者の声(冊子)」は必ず精読してください。

 

 


まとめ


学習塾フランチャイズの加盟にあたり、自分自身の中にブランドに対する「信用」を築くことができるかどうかが一番重要です。そのためには、どんな教育ビジネスをやりたいのか、加盟後にどうなりたいのか、情報収集と整理(未来設計)が必要です。また、ブランドを信用した段階でも、契約書にサポート内容が明記されているか、リスク管理を開業前に高めておくことも大切です。


経営者が学習塾FCを選択する理由

経営者が学習塾FCを選択する理由

 

脱サラなど、個人が学習塾フランチャイズを選択するケースは多いですが、自宅開業などで見られるように、フランチャイズに加盟せずに学習塾を開業される方もいらっしゃいます。

 

その一方で、多角経営などをお考えの経営者・経営幹部などの法人に目を向けると、圧倒的にフランチャイズ加盟を検討される方が多いのです。それは、なぜでしょうか?

 

フランチャイズに加盟した経営者・経営幹部に経緯をたずねてみると、概ね以下の理由に集約されます。

 

(1)フランチャイザー(本部)のブランドの活用 ※開業時から信用が手に入る
(2)事業開発のための投資を軽減できる ※効率化
(3)事業失敗のリスクを軽減できる ※担当者としての個人実績・リスクも考慮
(4)フランチャイズビジネスに学ぶ

 

特に経営者に見られる傾向は、「失敗のリスクを最小限に抑えて儲ける」という現実的な視点と、「フランチャイズのノウハウを今後に活かす」という戦略的視点です。

 

フランチャイズの経営システムに学び、本業ブランドのフランチャイズ展開まで視野に入れるのです。単に学習塾フランチャイズに加盟するのではなく、5年、10年先の本業との相乗効果を見込む戦略的思考を聞くと、「さすが経営者!」と思わずうなずいてしまいます。

 

個人、法人問わず、学習塾フランチャイズを検討されるのなら、次の展開を見据えてフランチャイズを選択する方が、目標やビジョンが描けて経営にはプラスに働きます。戦略的に、ビジネス視点を持ってフランチャイズを活用してください。

 


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