学習塾フランチャイズで悲惨な結末になる場合

学習塾フランチャイズで悲惨な結末になる場合


 慎重に吟味して学習塾フランチャイズに加盟したにも関わらず、悲惨な結末に至ってしまう場合があります。その原因を探っていくと、「素直」という言葉に集約されます。充実した研修内容にも関わらず、開業者が「素直」でないばかりに経営ノウハウが身につかない場合です。

 

フランチャイズに加盟したら一点の曇り無く、素直な気持ちで学ぶ必要があります。「素直」になれない理由はいくつかケースがあるため、これから学習塾開業をお考えの方はぜひ一度次の項目をご確認ください。

 

(1)過去の成功事例、経験値が邪魔をして素直になれない
(2)担当者の対応に不審な点があって、素直になれなくなった
(3)そもそも他人の知識・経験を鵜呑みにできない性格

 


(1)過去の成功事例、経験値が邪魔をして素直になれない


 コップに水が一杯になっていた時、水を注いでもこぼれてしまいます。そんな時は、まずコップを空にする必要があります。この当たり前の事が、研修になるとできなくなるのです。

 

つまり、研修生の立場にあるのなら、己我を残らず振り捨てて本部が示す経営ノウハウの一言一句を余さず洩らさず受け入れる態度が肝要ということです。


研修中に「素直」とは何であるか、正面から向き合って指導してくれる本部が理想的です。そのためにも資料請求後、担当営業マンには必ず
「本部の研修姿勢」を尋ねるようにしてください。

 

「厳しいですよ」と言ってくれる本部は信用できます。逆に「誰でも楽に合格できます」くらいの返答なら、加盟金儲け主義と疑った方がよいかもしれません。教育する上で「素直」の重要性を熟知している本部ほど、「厳しい」という言葉を使うものです。

 


(2)担当者の対応に不審な点があって、素直になれなくなった


 「木を見て森を見ず」という言葉をご存知かと思います。視線が一本の木や周りの木だけにとどまって森全体を見ていないことを言っている「ことわざ」です。

 

ここで言う「一本の木」は担当営業マン、「森全体」はフランチャイズ本部と考えてみてください。よく俯瞰で物を見ることが大事だと言われますが、自分の立っている所から見るだけでなく、視線を上から見るように変えることで全体を見渡してみることです。


学習塾経営は生徒・保護者・塾長など、それぞれ異なる視点に立ってサービスを考え、改善を繰り返す行為です。たとえ担当者の対応に不審があったとしても、自身の「素直さ」を曇らさず、常に俯瞰で「森全体」を見ながら最大限のメリットを本部から引き出す「手腕」が研修では問われているのです。

 


(3)そもそも他人の知識・経験を鵜呑みにできない性格


 人間という生き物は動物の中で唯一、思考することが出来る生き物です。だからこそ、過去の書物を通じて自分が経験しなくても疑似体験ができ、知識として引き継ぐことができます。ここまでは素晴らしい能力なのですが、一方で「思考」が問題になることがあります。


思考すること自体は悪いことではないのですが、リスクを考え過ぎるばかりに情報が変に歪められて「学習塾では効果が見込めない知識」として定着してしまうことがあるのです。

 

リスク管理能力が高過ぎるあまり、「素直」ではないように見えてしまうケースです。リスク思想は性格によるところが大きいのですが、予め自己認識できれば問題を軽減できるかもしれません。


特に高学歴の塾開業者に見られる傾向ですので、一度自分自身の性格と向き合ってみましょう。リスクを取るからこそ、手に入る「未来」があるのです。時に考えず、勢いで学ぶことも大切です。

 


◆「素直」が源泉


 塾経営者・塾長が「素直」であるからこそ、子ども達は心を開いて「素直」に接してきます。素直な心になれば、すべての事に「学ぶ心」が現れてきます。「何事も経験であり、勉強である」このような心構えを持って人生を過ごして行くならば、月日とともに知識が蓄積され、やがて行動・結果につながります。

 

学習塾経営の成功も、学力の向上も「素直」が源泉です。自分は素直であろうかと、深く自分自身に向き合う時間は決して無駄になりません。


学習塾フランチャイズ加盟のデメリット

学習塾経営に必要な発想転換

 

フランチャイズには、本部に「ロイヤリティ」を支払う以上の価値があります。しかし、フランチャイズ加盟のデメリットはしっかりと押さえておく必要があります。

 

例えば、ブランドイメージが全国的に下がってしまう場合です。ある加盟店がブランドを傷つけた場合、他の加盟校にも影響が出ます。ブランド自体の評判が低下することによって、生徒募集・講師募集が難しくなるのです。

 

イメージ低下は時間とともに回復しますが、フランチャイズに加盟すると「関連性リスク」があることを認識しておきましょう。

 


◆事例


ブランドイメージを低下させた事例としては、個別指導塾のブラックバイト問題が挙げられます。授業前の準備、授業後の報告など、事務的な作業時間を含めると最低賃金を下回っていることが問題となりました。

 

「ブラック企業大賞」といった言葉があるように、人権的な問題は各種メディアが派手に取り上げますから、どんなに健全な経営を行えていても「あそこの塾はヤバい」という”悪評”が立ってしまいます。

 


◆問題解決思考


上記の事例にともなって、次のような思考が出てくれば理想的です。

「そもそも講師を雇わない経営スタイルはないものか?」
「授業前の準備が不要な授業モデルはないか?」
「授業後、保護者へ効率的・効果的に報告できる方法はないか?」

 

このような視点でフランチャイズ企業を調べると、自分にとってピッタリなブランドが見つかりやすくなります。

 

フランチャイズのデメリットを解消する、もしくは軽減する方法を見つけること。経営は「問題解決の日々」とも言えますから、学習塾の開業前から「問題解決思考」を心がけることが何よりも大切です。


学習塾の開業前に準備しておきたい塾長プロフィール

学習塾の開業前にプロフィール作成をする

 

学習塾の開業にあたり、充分に時間をかけて準備したいのが「塾長プロフィール」です。保護者は大切な我が子を塾に預けるにあたり、「どんな先生なのか」をプロフィール文から探っています。

 

「文は人なり」と言われます。保護者は文章から塾長の人柄を推測し、掲載されている写真から「雰囲気」を感じています。先入観を構築しながら、我が子を預けて安全かどうかを判別するのです。

 

塾長のプロフィールは、「自塾のブランド」に直結するほど重要な要素になります。だからこそ、徹底してこだわって良いポイントです。

 

しかし、実際は「プロフィールの書き方がわからない」という方が多いものです。いかにしてプロフィールで「共感・信頼」を得るか。

 「プロフィールに書かれていた○○に心を打たれました」
 「プロフィールに書かれていた○○に共感できました」

このような保護者の声を得ることが目標になるでしょう。

 

では、どのようにプロフィールを作成するのか? 


とにかく「想いを込めて自分の経験や考えを書く」ようにしてください。

 

ただし、注意点があります。有名人であれば、冒頭から生い立ちを語っても読んでもらえますが、現実にはあなたのことを知らない保護者がほとんどです。いきなり淡々と、語りだしても保護者は退屈します。

 

では、どうすればいいのか?

 

そこで次の3項目に分けて、プロフィールを書くようにします。

 


(1)プロフィールの冒頭でインパクトを与える


お笑いで言うところの「つかみ」です。保護者は、あなたに少しだけ興味を持ってプロフィールを読み始めようとしています。ここで更に保護者を引き込むためには、興味を引くキャッチコピーが欠かせません。

 

例えば、自分の経験の中から、

 「えっ!何?」「凄い!この人」
 「どういうこと?なんだか興味がある・・・」

と思われそうな経験をキャッチコピーにして打ち出します。

 

とにかく、過去の自分を振り返って、経験の棚卸しを行ってください。

 


(2)パッと見て目を引く画像を掲載


プロフィールに沿った画像で興味を引きつけます。ただし、インパクトを狙い過ぎて、教育者のイメージにふさわしくない、保護者(母親)から見た場合に違和感がないように、細心の注意を払う必要があります。

 

写真の明るさ・鮮明度・撮影角度などでも保護者が感じる塾の雰囲気が変わりますから、掲載する画像には徹底的にこだわってください。

そして、必ず女性の率直な意見を聞き入れて掲載する写真を決めるようにしてください。

 


(3)共感ポイントを掲載する


■現在お住まいの地域
■出身地
■趣味
■既婚・未婚
■仕事
■家族


などに加え、

 

■好きな物、嫌いな物
■年齢
■前職
■出身学校

 

なども掲載します。

 

もちろん、全てをさらけだす必要はありませんが、共感ポイントが多ければ多いほど保護者を引き込みやすくなります。自塾のブランド作りと考えて、上記の項目を配置しておきましょう。

 

 

(1)〜(3)を徹底するだけで効果的なプロフィールに仕上がりますが、さらにコーナーリングギリギリを攻めたい場合には、「秘伝の必殺技」があります。

 

それは、自分を飾らずに、

 

「失敗談や恥ずかしい過去を語る」

 

ことです。

 

プロフィールで強みばかりを挙げてしまい、一見すると自慢話に見えてしまうことがあります。保護者の反感を買うだけで終わらないようにすることが大切です。

 

人間は失敗談や弱点をさらす人に共感を得る性質があるので、
 「この人にもこんな経験があったんだ〜」
と思わせる文章を入れると効果的です。

 

文章の締めは、「困難を乗り越えて今がある」という流れにしましょう。

 「こんな経験を乗り越えてきた先生なんだぁ」
と、理解されることで、共感から信頼へ近づいていきます。


自分をさらけ出さないと、相手も心を開きません。「共感・信頼」を得られることで、保護者から体験申込みが入りやすくなりますし、来塾いただいた際に高い信頼のもと、入塾クロージングが行えます。

 

開業後の塾経営をスムーズに軌道に乗せるためにも、プロフィール作成には力を入れましょう!


学習塾経営を失敗させないチラシの考え方

学習塾経営を失敗させないチラシの考え方

 

学習塾経営は何と言っても「生徒募集」が大切です。そして、生徒を獲得するためには、まずは「問い合わせ(反響)」がなくてはなりません。いかに反響を起こすか。まずこの壁を乗り越える必要があります。

 

反響を起こす媒体にはどんなものがあるでしょうか。チラシ、ホームページ、SNS、外部の生徒募集サイト、フリーペーパー・・・など、細かなものまで含めればたくさん挙げることができます。

 

さて、人間はどんな世界に住んでいるでしょうか。デジタル化して機械の中に住んでいるでしょうか。人間はほかの動物と同じように、アナログ世界の住人です。だからこそ、アナログ世界で触れたものに反応して、インターネット検索に流れたり、電話で問い合わせたりします。アナログあってのデジタルです。

 

アナログ媒体で代表格は「(生徒募集)チラシ」です。しかし、チラシは何も工夫をしなければ、

・見ない
・読まれない
・理解されない
・信じてもらえない
・行動に結びつかない

というように、「ないない」づくしなのです。だからこそ、以下の「チラシの工夫」を押さえましょう!

 


チラシの工夫1
「見ない」→「見る」に変える


とにかくお客様はチラシを見ません。特に学習塾チラシは、必要な時でないと全く目に入らないと言ってもよいでしょう。だから、「見ない」を「見る」に変えるためには、工夫が必要です。


例えば新聞折込であれば、折込チラシが少ない日を調査します。ちょっとしたことですが、「見る」確率を高めるために必要な準備です。


そのほか、折込チラシを束ねる「帯」に自塾のチラシを活用してもらえるように、折込業者に依頼する方法もあります。折込業者と仲良くなることも大切です。

 


チラシの工夫2
「読まれない」→「読まれる」に変える


チラシを見させる工夫が功を奏したとしても、お客様はチラシの内容を読みません。だからこそ、チラシの見せ方を工夫する必要があります。

 

例えば、小見出しをつけたりする方法が挙げられます。母親に読んでもらいたい場合には、女性が読みやすいような色使いやフォント(文字のスタイル)にも配慮しましょう。ちなみに、人に行動を起こさせるカラーは「赤色」です。読ませたい箇所に効果的に赤色を使いましょう。

 


チラシの工夫3
「理解されない」→「理解される」に変える


工夫を凝らし、どうにか保護者がチラシの内容を読むに至ったとしても、決して内容を理解されないものです。そんな時、保護者の理解度を高めるのに役立つのが「キャッチコピー」です。

 

キャッチコピーの役割の一つは、「読み手の目に留めること」です。訴求力のある、優れたキャッチコピーを作成したとしても、目に留めてもらわない限りは理解を深めてもらえません。

 

目に留めてもらいやすくするために、ぜひ「キャッチコピーをどデカくする」ようにしてください。ポイントは、単に「デカく」ではなく、「どデカく」です。キャッチコピーをどデカくすると、パッと目に留まりやすくなります。

 

次のポイントは、「すぐに理解できるか」です。「0.5秒で何のチラシか」がわかるチラシを目指します。そのための方法としては「写真」が有効です。

 

例えば、先述のキャッチコピーとともに子どもが机に向かって勉強しているような写真が載っていたらどうでしょうか。直感的に学習塾のチラシだと理解されやすくなり、チラシが保護者にとって関係があることであると、気づいてもらいやすくなります。

 

楽しい授業の雰囲気が伝わる写真だけでなく、先生の写真も載せることで信頼感が高まります。チラシに使用する写真には最大限こだわりましょう!明るい写真を厳選してください。


学習塾開業前に知っておきたい「広報」と「戦略」

学習塾開業前に知っておきたい「広報」と「戦略」

 

学習塾開業を検討中の方は、これからどのような経営をしようかと思案をめぐらしていることでしょう。経営理念、テナント選定、生徒募集、授業方法・・・など、考え始めるといろいろな項目が気になってくるものです。

 

学習塾の経営にあたっては、開業前に押さえておきたいポイントがあります。それは、「経営方針(長期的視点)」と「広報活動(短期的視点)」をつなぐ「戦略の立案」です。

 

まずは下記のフローがあることを押さえておきましょう。

 

(1)経営理念
  ↓
(2)ビジョン
  ↓
(3)経営戦略
  ↓
(4)広報戦略 (何を目的とする?)
  ↓
(5)広報戦術 (どの媒体を使う?)
  ↓
(6)広報業務 (どのような文言を打つ出す?)

 

特に個人塾で欠落しているのが、(4)の広報戦略です。戦略を知るためには、広報活動の4つの使い分けを押さえておく必要があります。

 


広報活動 4つの使い分け


(ポイント1) 教育サービスを売る

(ポイント2) 経営理念の徹底

(ポイント3) リスクマネジメント

(ポイント4) 塾生・スタッフの結束を高める

 


そもそも「戦略」とは何でしょうか。


戦略とは「やらないことを決めること」です。経営資源は限られています。すべてのことをやっていては手が足りません。何をやらないのか、何をやるのかを決めること(=戦略)が大切です。

 

学習塾では、中長期(6ヶ月〜3年)の「戦略」が掲げられていないことが多く見受けられます。何を目的としているのかを常に意識しなければ、広報活動はすぐに目の前の場当たり的な対応に呑まれてしまいます。広告費の割に納得のいかない成果に悩むことになります。

 

広報として独立して目的を考えるのではなく、経営戦略と結びつけていくことが重要です。もう一度、上記のフローが学習塾の開業準備につながれば幸いです。


学習塾もPDCAが大切!データを残す習慣があれば成功しやすい

学習塾経営もPDCA

 

学習塾の経営で一番大切なのが「生徒募集」です。折込チラシやポスティング、校門前チラシ配布など直接的な募集だけでなく、日々の授業での塾長・講師の言動が「生徒→保護者→口コミ」のように間接的に影響するものもあります。

 

「生徒→保護者→口コミ」の流れでわかるとおり、学習塾は人気商売のサービス業です。では、人気商売経営を客観的にどのように管理し、より良い形に伸ばしていくのか。その答えは「数値管理」にあります。

 

何万部のチラシ?

  ↓ (確率○○%)

何件の問い合わせ?

  ↓ (確率○○%)

何件が体験?

  ↓ (確率○○%)

何人が入塾?(兄弟姉妹も引き込めた?)

 

例えば、何万部のチラシで何件の問い合わせがあったか。そのうち、何件が体験につながり、体験から何人が入塾に至ったか。各プロセスを数値で把握することで、次プロセスへ進むための確率が見えてきます。数値管理を行えば、自塾の課題が自ずと明らかになるのです。

 

また、チラシの内容、配布時期の記録も大切になります。「昨年と比べてどうだったのか」「昨年の同日と比べてどのだったか。今年はどのような傾向が考えられるか」など、数値をもとにして推論や具体的な対策が見えてきます。

 

基準のないところに対策は立てられません。生徒募集活動のプロセス・結果をデータで残せる「数値に強い塾」は、Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返せます。結果として、継続的に業務を改善でき、成功しやすい経営となります。

 


開業前に始める「定点観測」


数値管理が経営上、とても重要なことはわかるが、数値管理が苦手という方。そんな方は、自分の行動を「定点観測する」ことをオススメします。

 

「コピー枚数」「電話をかけた回数」「“ありがとう”と言われた回数」など、計測できることであれば何でもいいのです。数字で記録するテーマを一つ考え、1日1分、その日に記録した数値を振り返ります。とにかく大切なことは、毎日の習慣にすることです。

 

記録が楽しくなり、管理するテーマが増えてきたら、数字への苦手意識が消えていきます。そうなれば、仕事の質は飛躍的にアップしていきます。ぜひ、学習塾の開業前に「定点観測」を身につけてください。塾開業後の成功がグッと近づきます。

 

※学習塾ではオーナー塾長が一人で経営している場合があり、意外と数値管理が徹底されていない事が多いのです。数値管理こそ、成功のポイントです。


「どうせ自分なんて」と思いがちな人は塾経営で失敗する

ネガティブ思考

 

性格上、「どうせ自分なんて」と思いがちな人には、学習塾の開業をオススメしません。塾長オーナーが自分自身を信じず、自信を持てない状況では、保護者や生徒に対して「リーダーシップ」を発揮できるわけがないからです。

 

保護者は塾長オーナーを信じて大切な我が子を預けるのです。「どうせ自分なんて」といったネガティブ思考での塾経営では保護者・生徒に失礼です。


そもそも「どうせ自分なんて」という状況は、相手の注意を惹きつけようとする心理(一種の甘え)が働いており、サービスを提供するどころから、逆にサービスを受ける側になっているのです。

 

学習塾はサービス業です。ネガティブ思考にならず、プロ意識を持って常に「ポジティブ思考」で良質なサービスを提供しようとする努力が求められます。その「努力」はやがて、地域にとって大きな信頼となり、「ブランド」にまで成長していきます。学習塾の生徒募集の理想は「口コミ」と言われるのは、作り上げた「ブランド」が地域に認められた結果を示しているのです。

 

「どうせ自分なんて」といったネガティブ思考は塾経営に向かないと言ってきましたが、実はリスク管理という側面では優れた能力を発揮します。

 

マイナス要素に気づけるということは、危険を察知することが得意だということです。だから、最悪を想定しつつも、それはそれで割り切ってポジティブ思考に切り替えることができれば、陰陽合わせ持った「鬼に金棒」経営に変わるのです。

 

「どうせ自分なんて」と思いがちな人によく見られる、どんどん悪い方へと思考が進んでしまう負のスパイラル。学習塾を経営したい思いが強いのなら、開業前に今から挙げることに気をつけて、少しずつ意識的に自分の心をコントロールする術を学んでください。

 

まず、「どうせ自分なんて」と思い始めたら、頭の中に浮かんできたことを考えないこと、追いかけないこと。これが大切です。しかし、人は常に何かを頭の中で考える生き物です。内面で考えることが得意なあなたですから、一人でいる時も頭の中ではいろんな思考が巡っていることでしょう。

 

では、どうしたらいいのか・・・。

 

ずばり!「得意な事」を考えるようにしてください。「自分が得意な事」「自塾が得意とする事」「他者が”いいね!”と言ってくれた事」を思うようにしてください。

 

ネガティブなことで頭がいっぱいになる前に、考えるのをやめ、追いかけることもやめる。「得意な事」「自塾の強み」を考える習慣を持つことで、徐々に「自信」を積み上がっていき、サービスを提供できる側に切り替わってきます。

 

余裕が出てくれば、自然と「笑顔」がつくれるようになってきます。保護者も生徒も、人間なら誰でも塾長オーナーの笑顔に「親身なサービス」を感じるものです。「どうせ自分なんて」経営からの脱却。経営を成功させるため、塾開業前に充分に意識改革を実施してください。


学習塾の開業手順と開業届(申請)

学習塾の開業届

 

学習塾の開業は、概ね以下の手順で進めます。

 

  1. 学習塾経営のコンセプトを決める
  2. 市場(商圏)調査を実施
  3. 店舗設計デザインを決定
  4. 創業計画書を作成
  5. 融資を申込む
  6. 不動産契約を締結
  7. 塾講師スタッフを募集
  8. 開業広告
  9. 諸官庁への届出
  10. 開業

 

9番目の「諸官庁への届出」については、以下の届出等が必要となります。

 


個人の場合

◆税務署

  • 開業届出書
  • 青色申告承認申請書(青色申告する場合)
  • 給与支払事務所等の開設届出書(従業員を雇う場合)
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書兼納期の特例適用者に係る納期限の特例に関する届出書

<その他、提出を検討>

  • 棚卸資産の評価方法の届出書
  • 減価償却資産の評価方法の届出書
  • 消費税課税事業者選択届出書

 

◆各都道府県税事務所(市町村役場)

  • 開業開始等申請書(開業等届出書)

 


法人の場合

◆税務署

  • 法人設立届出書
  • 青色申告承認申請書(青色申告する場合)
  • 給与支払事務所等の開設届出書(従業員を雇う場合)
  • 源泉所得税の納期の特例の承認に関する申請書兼納期の特例適用者に係る納期限の特例に関する届出書

 

<その他、提出を検討>

  • 棚卸資産の評価方法の届出書
  • 減価償却資産の評価方法の届出書
  • 消費税課税事業者選択届出書

 

◆各都道府県税事務所(市町村役場)

  • 開業開始等申請書(法人設立・設置届出書)

 


個人・法人問わず必要な手続き

◆年金事務所(健康保険、厚生年金保険)

  • 新規適用届出
  • 被保険者資格取得届
  • 被保険者異動届
  • (法人の場合)履歴事項全部証明書又は登記簿謄本
  • (個人の場合)事業主の世帯全員の住民票

 

◆公共職業安定所(雇用保険) ※従業員を雇用するとき

  • 適用事業所設置届出
  • 被保険者資格取得届


◆労働基準監督署(労災保険) ※従業員を雇用するとき

  • 保険関係成立届
  • 適用事業報告

 


 

上記に加え、地区によっては、学習塾テナント(教室)の大きさ、教室が入居しているビルの面積や入居状況などで、消防検査の基準(火災報知機、非常警報設備、誘導等、消火器等)をクリアする必要があります。

 

開業届は必ず経営をする前に提出する決まりはありません。(開業後1ヶ月以内に提出のこと)


学習塾フランチャイズへ資料請求する前にすべきこと

学習塾で独立開業をお考えなら、気になるブランド(企業)へ資料請求することをお勧めします。資料請求すると、各企業の担当営業マンから電話なり、メールが届きます。各企業の独立開業パッケージについて、強み・特長を教えてもらえるでしょう。

 

ただ、どの企業も自社の良いところばかりを強調されるはずです。営業だから当たり前ではありますが、表面的な情報だけでは加盟ブランドを決めるのは難しいでしょう。そこで次にお勧めすることは、資料請求前に自分が開業する学習塾について、「理想像を描く」ことです。ポイントは下記のとおりです。一度は考えてみてください。

 

[ 8大項目を深堀りして、開業イメージを描く ]

  •  商 品
  •  地 域
  •  客 層
  •  営 業
  •  顧 客
  •  時 間
  •  財 務
  •  組 織

 

[ 商 品 ]

近隣他塾との差別化に成功したサービス。紙教材よりも、デジタル教材・学習システムの方がインパクトが大きい。英検数検漢検漢熟検などの対策授業はどうか。授業以外のイベント(合宿やキャンプ、クリスマス会など)は行われるのか。開業者の経歴や性格なども「商品」に直結するので、自分の棚卸しも大切。

 

[ 地 域 ]

どの地域で開業したいのか。市場調査を行って、可能性を詰める。子どもの数、世帯収入や教育熱などが重要な調査ポイント。資料請求先の営業担当者が手伝ってくれる場合がある。

 

[ 客 層 ]

幼児・小学生・中学生・高校生などの区分から考える。初めから対象学年が広すぎると、対応ができないか、指導サービスが薄くなる可能性があるので注意が必要。

 

[ 営 業 ]

どのようにして生徒を集めるのか。ポスティング、新聞折込、校門前配布、ホームページ、ブログ、SNS、生徒募集代理サイト登録など。フランチャイズに加盟すると、体験授業時のクロージングスキルを含め、各項目の細かなノウハウを教えてもらえる。

 

[ 顧 客 ]

例えば、「客層」を「小学生・中学生」に設定している場合、「幼児」は見込み客(顧客)になる。資料請求が入って、最終的に他塾に取られた場合にも「顧客」リストに加える。塾を転々と替える、「転塾組」の可能性あり。顧客リストがあれば、定期的にダイレクトメール(DM)がうてる。

 

[ 時 間 ]

いつまでに学習塾を開業するのか。開業日までの時間を逆算し、フランチャイズのパッケージを通して学習塾経営に必要な研修を受ける。

 

[ 財 務 ]

開業資金の準備、借り入れ、返済計画、採算分岐点までに要する経費、投資額(広告費含む)の回収、月々の経費など。フランチャイズに加盟すると、「経営計画書」の作成を手伝ってもらえる場合あり。

 

[ 組 織 ]

従業員の計画。アルバイトの人数、求めるスキル、学歴など。自分に不足する人材を入れることで、塾経営はより安定する。

 


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