学習塾経営〜7つの失敗しないためのやり方

学習塾経営〜7つの失敗しないためのやり方

 

 学習塾経営を失敗しないために、押さえておきたい7つのポイントがあります。2002年以来、多くの塾開業者を支援してきて見えてきた重要なキーワードなので、できれば学習塾を開業する前に経営方針の参考にしてください。

 


(1)失敗を恐れず、行動力を持つ


 事業にはリスクがつきものです。膨大な労力が必要になります。しかし、成功する塾経営者には多少のリスクを顧みず、すぐに実行に移せる「行動力」があります。

 

行動力は、がむしゃらに思いつきで動き回ることではありません。「がむしゃらさ」もエネルギーとしては大切ですが、例えば「競合他塾の塾生数・単価・学年をリサーチする」「学校行事を確認して生徒の一斉下校時間を調べ、チラシ配布計画を練る」「行動に対するリスク分析を行い、もっと費用対効果の高い対策がないかを考える」など、実行に移すまでの過程も含めての「行動力」が大切です。

 

学習塾は人気商売です。アクションや分析・戦略を立てないことには前へ進むことができません。他塾の従業員が敬遠するような事や腰が重たくなってしまうような事でもフットワークが軽く、すぐに何かしらのアクションを起こせる行動力が必要です。他塾との差をつけるには、圧倒的な「行動力」が欠かせません。
 


(2)人付き合いを大切にする


 成功する塾経営者の多くは、人付き合いが上手です。地域の方々との関係づくりはもちろん、取引業者との良好な付き合いも心がけます。

 

学習塾が人気商売である以上、「人のつながり」を軽視することはできません。まずはご家族や親族から慕われるように、相手が喜ぶ心がけから始めると良いでしょう。

 

一人の笑顔がその場の空気をなごませ、笑顔になった人たちの気分を快適にします。笑顔は周囲の人にも伝播し、次第に学習塾経営を明るくしていきます。

 


(3)褒められる事を目的としない


 生徒への授業を通して「自分を優位に見せたい」「頑張っているアピールをしたい」といった考えを持つ人は要注意です。なぜならば、失敗する塾経営者に多い傾向だからです。自塾のサービスを客観視できていないことが問題です。サービスに改善を加えることができないため、他塾に勝てなくなってきます。

 

また、経営者が自塾のサービスを客観視できていない状況で、従業員(講師)よりも仕事をしているという雰囲気を強調したり見栄をはったりする場合は、従業員(講師)のモチベーションを削ぐことにつながります。経営を安定化させるためにも、冷静に自分自身(自塾)を客観視するように努めることが大切です。

 


(4)人の意見を聞ける


 成功する塾経営者の多くは、周囲から「すごいね」「頑張っているね」「少しは息を抜いたら?」などと言われても、自分自身の苦労や周囲からの評価を深く気にしていない事が多いです。

 

「好きこそものの上手なれ」という言葉があるとおり、常にワクワクする事を取り組んでいる結果です。成功者には、結果が出て当たり前という雰囲気が備わっています。

 

このような成功者は、ワクワクする事に出合うために情報が欠かせません。だから、他人の助言を素直に聞き入れる能力、自塾へ取り入れる工夫力にも長けています。

 


(5)本をたくさん読む


 塾経営者の成長は塾サービスの充実であり、地域の方々の信頼向上につながります。経営者も人ですから、読書を通じて勉強し続けることが大切です。
 
本をよく読んでいる人の方が想像力が向上し、何をするにしても柔軟な考えを持つことができます。発想の引き出しが増える分、センス溢れる行動が実現できるというものです。読書を通じ、よく「まねぶ」こと。「学ぶ」は、「真似ぶ(まねぶ)」が語源です。「真似ぶ(まねぶ)」を、学びのプロ自らが実践することに意味があります。

 


(6)基本に戻れる


 セオリーにとらわれず、思い切ったチャレンジや改革。塾経営成功のために、時に奇抜な発想や独特な感性・大胆な行動などが必要になります。しかし、思い切った行動をするにあたっては、必ずマナーの基本を大切にしなければなりません。

 

相手のある仕事ですから、「挨拶を怠らない」「清潔な身だしなみ」といった点は社会人としての最低限のマナーです。しっかりと基本を抑えた上で、勝負所では思い切った行動に出るバランス感覚を持ちましょう。


 


(7)自分のお金と経費を区別できる


 特に個人塾経営者では、身の回りの物も経費で落とせるため、自分のお金と経費の区別ができず、どんぶり勘定でお金を使ってしまう傾向があります。しっかりと経費として区別して計算する事が大切です。

 

それぞれのお金を区別できないと、無駄な出費が増えてしまうだけではなく、売上比率や経費率など具体的な経営の実態が見えなくなってしまいます。結果的に広告費にお金をかけることができず、生徒募集に苦戦することも生じてきます。

 

成功する経営者の多くは税金対策として経費はしっかりと使いつつ、お金をきちんと区別して経営の数字が正確に把握できています。


クレーム処理の経験者が塾経営では有利!

クレーム処理の経験者が塾経営では有利!

 

学習塾の開業にあたり、「教育」「地域貢献」というプラスのイメージが先行し、良い面ばかりに目が行っている方が少なくありません。実際に多くの保護者・生徒に感謝される仕事ですが、中には勉強や指導に関するクレームを受けることもあります。

 

クレーム処理は企業の価値であり、財産である

 

クレーム処理を担当してきた方は、似たような言葉を常にかみしめながら対応してきたのではないでしょうか。学習塾も一般企業同様、クレーム処理は最重要経営課題の一つです。絶対にひるまず、保護者の信頼を勝ち得る「チャンス」と考えることが重要です。

 

◆学習塾における、クレーム処理のポイント


手順1
まず詫びて、保護者の心情を理解するために傾聴する


どのような内容であっても、逃げも隠れもせず、事実として保護者に「不快な思いをさせたこと」に対して詫びることが大切です。塾側のプライドが高すぎると、この段階で見事に失敗しますので注意してください。

 

次に保護者の心情を理解するために、徹底的に話を聴きます。自然と保護者の気持ちが静まってきます。保護者に怒りをすべて出し切ってもらうイメージです。

 

※フランチャイズに加盟すると、「あいづち」や「お手数ですが、〜」などのクッション言葉、間の取り方などを的確に使いこなす研修があります。クレーム処理は表情や視線、態度のほか、服装、髪型などの身なりまで対応させる範囲がありますので、可能な限り研修の機会を活用してください。

 


手順2
何が問題になっているか、事実を確認する


クレームの解決に必要な「事実」を整理します。クッション言葉を活用しつつ、適切な質問で事実を固めていきます。これは「訊くスキル」と言われますが、もし研修期間で学ぶことがあれば、開業前に徹底的にスキルを磨き上げてください。なお、前提条件として業務知識や常識も問われますので、日頃からの情報収集(勉強)が欠かせません。

 


手順3
解決策を提示する


解決案は6W3Hの枠組みで考えます。「なぜ?何を?どうする?誰が?いつまでに?どこで?」一般常識で考える必要があるので、できれば複数人で解決策を熟慮してください。フランチャイズに加盟していれば、本部に相談すると良いでしょう。

 


手順4
クレームへのお詫び・感謝、組織内でクレームを共有する


保護者や生徒に非がなければ、お詫びに加えて感謝を伝えるようにしてください。保護者は問題が解決した上に感謝までされるとなれば、今後、根強いファンになってくれるかもしれません。クレーム処理は、保護者の信頼を勝ち得る「チャンス」であることを思い出してください。

 

最後に、クレームを塾内で共有し、次の活動に活かすことです。クレームを通じて、最高のサービスを追求し続けることが学習塾経営の「成熟」につながります。教育サービスの質が高まれば、「商品」のクオリティが向上し、ファンが増え、口コミが起きて生徒が増えてきます。

 

以上を徹底すれば、「クレーム処理は企業の価値であり、財産である」を実現することができます。

 


「相手の目を見て話せる人」が塾経営に欠かせない

「相手の目を見て話せる人」が塾経営に欠かせない

 

「相手の目を話せる人」が塾経営に欠かせません。「目を見て話す」ことは、生徒・保護者とのコミュニケーションにおいて、重要な役割を果たすからです。

 

まず、目を見て話すことができなければ、言葉や気持ちが生徒や保護者に正しく伝わりません。そして、生徒・保護者に「自信のない印象」を与えてしまうのです。これは、学習塾サービスでは「損失」を意味します。学習塾では、リーダーシップを期待されているからです。「自信」が生徒・保護者に伝わらないということは、リーダーシップを伝えられないということです。学習塾経営の求心力は大きく失墜します。

 

また、目を見て話すことができなければ、話を聞いていないと思われてしまいます。マイナスの心理を生徒・保護者に与えてしまうことは、生徒減につながり、売上ダウン=経営難となります。

 

「目を見て話す」という当たり前の印象形成を、当たり前にできること。こんなシンプルなことですが、塾経営の成功には欠かせないのです。

 

さらにその先があります。生徒・保護者の目を見て話すとき、信頼関係がどういう状況にあるのか「察知する能力」も欠かせません。

 

人間を機械と考えてみてください。目は「視覚センサー」で、脳に対する入力装置です。目を通して外界から光を取り入れ、情報処理は脳が行います。

 

「まぶたを閉じる」「視線を動かす」という筋肉運動によって、脳の指令を「外部」から知ることができるのは当たり前のことです。人間の目は、「振り向く」「うつむく」など身体運動まで伴うので、単なる入力装置ではありません。出力装置を兼ねた「器官」ということになります。
 
目は心の鏡

 

目はその人の心を映し出す鏡のようなものです。目を見ればその人の心のほどもよく分かるというものです。

 

英語では、「The eyes are the windows of the soul.」(目は心の窓)とも言われ、「目は口ほどに物を言う」という言葉もあります。

 

学習塾はサービス業です。だからこそ、「目を見て話す」という基礎基本のコミュニケーションを軽視できないのです。もし、これから学習塾での独立開業をお考えで、相手の目を見て話せない人は、目を見て話せる人を雇ってください。塾経営の成功のため、「目を見て話す」能力は欠かせません。

 


保護者の知らない「子どもの長所」を語れる人は成功する

保護者の知らない「子どもの長所」

 

テスト結果を受けて行う「保護者面談」。面談の目的は、保護者と塾(塾長)を信頼関係を高めることです。もう少し突っ込むと、春期・夏期・冬期講習(特別講習)の動員を確実にするためです。

 

学校の授業がストップしている特別講習時期に、子どもにしっかり勉強させて、成果を出すことが学習塾の経営安定に欠かせません。「保護者面談を制すものは、塾経営を制す」といっても、過言ではないでしょう。

 

そんな保護者面談ですが、成功させるためのコツがあります。それは、保護者の知らない「子どもの長所」を語ることです。保護者に「この先生(塾)は、私よりも子どものことをよく知っている」と知ってもらえたら、塾の信用が高まり、講習受講のご案内もスムーズに行えます。

 

保護者の知らない「子どもの長所」を語れるようになるためには、日頃から「子どもの良い点」をしっかりと観察する必要があります。「他人に関心がない」「子どもが好きではない」という人が、学習塾現場には向かない理由がここにあります。

 

時々「相手の長所を見つけること」を難しく考える方がいますが、それは単にコツを知らないだけです。

 


コツ1
「過去」「うわさ」にとらわれない見方


長所を見つけ出すには、「過去の出来事」「うさわ」にとらわれずに、「いま目の前にいる生徒」に100%向き合うことです。まずは、向き合い方が重要です。

 


コツ2
積極的に相手と関わる


長所を見つけるには、積極的にその相手と関わる必要があります。そのために、「相手に興味を持つこと」です。自分に関心を寄せている人を不快と思う人はそうそういませんから、ぜひ積極的に質問してください。

 


コツ3
ポジティブに物事を捉える


一見するとネガティブに見えることも、見方を少し変えるだけで「長所」になることを知ってください。例えば、空気が読めない子は、人が言えないことを言える貴重な子と考えることができます。学校の先生の悪口が多い子なら、人の言動について細かなことに目がいく子と考えてもよいでしょう。

 

長所を認めることは、自分にとっても相手にとっても幸せなことです。日頃から『「他人の長所」は「自分の長所」につながる』と考えると、どんどんメモ帳の空白欄が埋まっていきます。

 

 

子どもたちに関心がない学習塾は、間違いなく失敗します。学習塾には「子どもの長所」を語れる力が求められるからです。保護者の知らない「子どもの長所」を語れる人は成功しやすいと言えます。


「短気は損気」を肝に銘じて塾経営

学習塾における「短気は損気」

 

「短気は損気(たんきはそんき)」という言葉をご存知でしょうか。「短気を起こすと、自分が損をする」という意味です。実は学習塾運営では、「短気は損気」に学べることが多々あるのです。

 

学習塾では、保護者に「安心」を、生徒に「学習指導」をサービスとして提供します。しかしながら、相手は人間ですので、時に頭に来ることがあるものです。

 

例えば、優しさ、甘えに偏った「学習指導」では、塾講師を呼び捨てにしたり、馬鹿にした態度をとる生徒が出始めることがあります。

普段「優しい」「甘々」キャラの先生ですが、度が過ぎると、子どもの態度に怒りを覚えることがあるのです。そんなとき、「短気は損気」を思い出す必要があります。

 

指導として、子どもの態度を叱るのは良いのですが、「怒り」の伴う指導では子どもの心には響かないからです。子どもが家に帰って、先生からもらった「怒り」を親にぶつけたらどうなるでしょうか。親は親で仕事に家事と、毎日疲れてストレスを抱えています。さらに、「怒り」が増長して、子どもと親に影響が広がることが考えられます。

 

子どもが通塾したくないと言う。親は子どもの意見ばかりを信用できないが、行きたくないのなら塾をやめさせる判断になる。塾側の怒りがおさまっていない場合は、「やめてもらって構わない!」「やめてもらった方がいい!」という発言が出たりする。結局、その子は退塾となり、月謝収入減。さらに、口コミで悪い噂が広がる。

 

塾経営では、生徒への指導として「叱る」ことは良いのですが、「怒り=短気」であってはダメなのです。「短気は損気」です。そもそも「短気」に至った原因は何だったのか。その問題を解消しない限り、自塾が受け入れることができる「生徒の幅=自塾の器(うつわ)」が大きくなりません。

 

教室内で「短気」を起こすと、生徒全員がそれを見ています。「感情的な先生」と思い、日頃とは違って引き締まる面はあるものの、普段優しいばかりの甘々先生の「激変」だったら怖いだけです。つまりは、「短気」は塾講師に対する評価を下げたことになります。

 

短気な性質はどうしようもない部分がありますが、学習塾における「短気は損気」を理解しておけば、客観視ができるかもしれませんし、まだマシでしょう。やはり、塾開業前に情報をたくさん集めておくことが大切です。予め知っているのと、知らないのでは経営リスクに差が出てきます。


メール内容で「(開業当初からの)苦労→失敗」が予測できる

メール一つで学習塾開業の苦労がわかる

 

塾開業検討者のメールを読むだけで、開業当初からの苦労を予測できます。例えば、次のようなメールを受け取ったならば、経験上、ほぼ確定的に開業苦労を予測します。

 

生徒募集の仕方を教えてください。
教育理念のイメージが湧きません。どうしたらよいですか。
何から始めたらよいか分かりません。アドバイスください。

 

これはメールの全文です。本当にこんな「悪いメール」を送る方がいるのですが、なぜ悪いメールなのか、お気づきでしょうか?

 


挨拶がない


「はじめまして」「こんにちは」「お世話になります」「お世話になっています」などの、挨拶がありません。面識がない、知らない人に対してメールを送る場合、文章でしか接点がないのなら、なおさら”挨拶”が大切です。

 

これは、どこかのフランチャイズに加盟しても同様です。本部へメールで質問する際、文章を書くことが面倒くさかったり、頭を使いたくなかったりなどの理由があると思います。本部への甘えもあるでしょう。「相手は分かってくれるだろう」と思い、手を抜いたメールを書いてしまうのです。

 

「有益な情報を引き出そう」「物事をうまく進めよう」と思うなら、丁寧な文章でメールを書くことが必要です。経営には「したたかさ」が必要だからです。「人たらし」と表現してもよいかもしれません。「ギブアンドテイク」という言葉があるとおり、「ギブ」が先なのは「成功道」の原則です。

 

「保護者にはうまく対応する!」と反論があるかもしれませんが、「人とのご縁は常に鍛錬であること」と考えれば、「挨拶がない」ことは「隙(すき)」であり「弱点」なのです。メールから塾経営の苦戦、苦労、失敗が予測される理由です。

 


誰か分からない


驚くことに、メール本文に送信者の名前がありません。誰からメールが来たのかが分かりません。過去に連絡をとったことがあれば、「履歴からわかるだろう」と思って、ついつい名前を省略するケースは考えられます。

 

しかし、メール受信者は、誰からのメールなのかを調査するところから始めなくてはならないのです。「名無しメール」はメール受信者に対して失礼であり、塾開業者の「配慮不足」を示すものです。学習塾はサービス業です。一事が万事。一つの「配慮不足」が「保護者・生徒へのサービスの質」につながっています。

 


何を答えてよいか分からない


「何から始めたらよいか分かりません」と言われても、何を教えたらよいのか分かりません。開業前なのか後なのか、今どんなことをやっているのか。状況が見えなければ、 返答のしようがありません。このような一言メールではなく、何をしたらどのような結果になったのかなど、自分の行ったことや結果などを明確に伝えることが大切です。「現実を具体的に引き出す力」が不足していると容易に想像できる点であり、やはり開業後の苦労が推測できる材料となります。

 


まとめ


道を歩いているビジネスマンに、突然「何から始めたらよいか分かりません。アドバイスください」と質問したとします。100%確実に「なんだこの人?」と思われてしまいますよね。


インターネットも現実の世界も全く一緒なのにも関わらず、メールだとできなくなってしまうのはなぜでしょうか。それは「そうぞうりょく(想像力・創造力)の不足」に尽きます。

 

学習塾を開業して、たとえフランチャイズ本部からマニュアルが提供されても、生徒応対や日々の授業、生徒募集の細かな工夫、クロージング方法に至るまで、塾経営は「想像と創造の連続」です。

 

メール一つを挙げましたが、逆を言うと文書一つでも「想像力・創造力=経営力」をつけることができるということです。文章書くのは頭を使いますし、時間もかかります。文章を書くことを避けずに、しっかりと自分で頭を使って、丁寧な文章で、何度も読み返して、時間を空けてまた確認をして、最後に納得してからメールを送ることが大切です。私は、そんな考えられたメールを受信したら、できる限り役立つ内容を送れるよう、誠意を持って返答をさせていただきます。「人が動かす」、これぞまさに「経営力」ではありませんか。


自衛隊経験者が学習塾を開業して成功するポイント

自衛隊経験者が学習塾を開業して成功できるポイントは、自衛隊で培った「精神力」と「体力」にあります。例えば、学習塾の生徒募集の一つに「チラシのポスティング」があります。持ち前のフットワークの軽さを活かし毎日チラシを配布し続けられれば、それはとても強い武器になります。

 

 

「チラシの配布は新聞折込やフリーペーパーを活用すればいい」という考え方があります。しかし、学習塾はローカルビジネスです。実際に汗をかきながらポスティングを行って、肌感覚で地域のことがわかることに価値があります。

 

例えば、利点を挙げるとすれば、生の地域情報が手に入るため、保護者との会話ネタに困ることがありません。次に、何よりも大きな価値は地域の方々に「顔」を売ることができる点です。インターネット時代とは真逆ですが、アナログあってのデジタルです。活動記録をブログに書けば、まさに鬼に金棒。アナログで人脈を広げつつ、デジタル(インターネット)上では広報活動として、情報を拡散できるのです。

 

 

「体力に自信あり=営業職に適性あり」という考え方があります。学習塾の場合は、先ほど挙げた広報活動としての「体力」のほか、対生徒にあたっては、特に運動部に所属している生徒へ対応で経験が活きてきます。自衛隊時代、辛い環境で何度もチャレンジしてきた経験は、部活動を頑張る生徒たちの心へダイレクトにつながることでしょう。また、辛い環境に打ち勝つことの素晴らしさを、熱い気持ちをもって、そのまま勉強面で伝えることもできるはずです。自衛隊での濃縮された経験値は、学習塾の指導面でも大いに価値があるのです。

 


また、自衛隊での集団生活の経験も学習塾では有利にはたらきます。学習塾はある意味、「頭脳版トレーニングジム」です。週に2,3回の通塾でも、皆で学力を高めようとする「集団生活」と捉えることができます。「一人で勉強ができないから学習塾に通う」生徒の境遇を考えると、「集団活動」の利点を学習塾運営にうまくデザインできれば、地域に根ざした「強い学習塾」が完成します。

 

 

例えば、火器の取扱や災害救助訓練、空挺部隊ならパラシュートなど、非日常な体験をお持ちではないでしょうか。そんな貴重な経験を生徒や保護者に話せるならば、それはとてもインパクトがあって、驚きや笑いともに自塾を印象づける強い武器になります。ぜひ、自衛隊での特別な経験を、学習塾業界に活かしてもらえたらと思います。

 

なお、今の時代、学習塾では勉強を直接教える能力はそれほど問われません。生徒が自ら学ぶことができる「デジタル教材」を活用すれば良いのです。教えることよりも、コーチのように子どもたちを精神的に支えられる先生が求められています。


金融業界経験者が学習塾業界で成功するポイント

金融規制緩和、マイナス金利政策、商品差別化の難しさと競争の激化、FinTech(フィンテック)の普及やコンプライアンス意識の高まりなど、金融業界を取り巻く環境はめまぐるしく変化しています。加えて、営業活動の効率化、提案型ビジネスによる手数料収入の強化など、顧客満足度の向上が求められています。そんな激しい業界に身を置いてきた金融業界経験者は、学習塾業界で成功できるポイントをたくさん有していると言えます。

 

 

まず第一に、「正確さ」が挙げられます。金融業界はお客様のお金を扱うため、つのミスも許されない環境であり、常に緊張感に満ちた戦場だったのでないでしょうか。学習塾業界は「信頼」ビジネスであり、金融業界で培ってきたその「正確さ」は、お子様を預けるに足る「誠実さ」となって保護者へ伝わること間違いありません。

 

 

次に挙げられることは、「調整能力」です。金融業界では、お客様とのコミュニケーションを密に取る必要があり、必然と人と話すことが得意になった方も多いことでしょう。学習塾業界では、特に母親とのコミュニケーションが重要になります。お子様の変化・成長を察知したら、すぐに保護者へ伝えます。家庭との密な連携によって、効率的に教育を推進させることができるのです。そして、家庭との連携が塾の信用増大につながります。

 

 

第三に挙げられることは、「勤勉な点」です。金融業界では業務柄、法律や行政による規制が厳しいため、必然的に勉学を積み上げてきたのではないでしょうか。その経験は、学習塾で子どもたちが学んでいる姿と重なるものであり、勉強の辛さを共感できるはずです。そして、勉強の価値を子どもたちに語れる強みを持っています。

 

金融業界で窓口業務を経験されてきた人は、老若男女問わず、色んな話をしながら対応してきたことでしょう。常に幅広い「話題」に対応してきた経験は、学習塾でも有用です。子どもたちの間で話題になっているドラマ・マンガ、ファッションなど、幅の広い情報が強い武器になるからです。子どもたちの心をつかむ上で、情報収集力はとても役に立ちます。

 

最後に挙げたいのが、金融業界で培った「図太さ」です。金融商品が値下がりしたりしても、申し訳ないと思うことなく、別の商品で取り返しましょうと言って薦めてきた図太さです。たとえ、生徒の成績が一時的に下がったとしても、保護者面談では「通塾回数増」「単価アップ」を提案できる図太さ。必ず結果を出す「自信」があるからこそ、その図太さは生まれるもの。学習塾運営でも、その「自信」と「図太さ」が大切です。

 

 

金融業界には、人当たりの良さで営業成績を上げる「人間的信頼関係力」が強みのタイプと、コンサルティング力で営業成績を上げる「ビジネス的信頼関係力」が強みのタイプの2種類が存在しなかったでしょうか。両方を高いレベルで兼ね備えている人もいたことでしょう。学習塾でも、同様の力が求められます。すなわち、「生徒・保護者との人間的信頼関係力」と「成績向上・実績型の信頼関係力」です。経験豊富な金融業界経験者が学習塾業界を発展させ、日本教育の未来を担うことを心より願っています。


学習塾講師経験者が塾開業・経営で成功するためには

学習塾講師の経験者(3年以上)が塾を開業する場合、子どもへの接し方、保護者応対などは多くの場合、心配する必要がないでしょう。しかし、いくつか注意しておくべきポイントがあります。

 

 

一つは教務力に対する過信です。どんなに素晴らしい授業を行っても、子どもたちに汗をかかせなければ成績が上がらない。このことを心の奥底から熟知している段階と、そうでない段階があります。

 

後者の場合、自分の授業に酔い過ぎるあまり、塾経営を客観視できないことが問題になってきます。一生懸命に教えているのに、成績が上がらない。退塾が出る、中学3年生の対応に追われる、、、いつも授業の準備で忙しい・・・という風に、肝心の生徒募集に費やすエネルギーと余裕が枯渇してしまうパターンです。

 

学習塾経営は、「生徒募集」「教育管理」の両輪がバランスを保つことで成長していきます。学習塾講師時代に授業面に特化して技能を伸ばしてきた方は、学習塾の開業前に「生徒募集戦略」について、充分に研究されることをお奨めします(例えば、フランチャイズ比較サイトで資料を請求して、担当営業マンの話を聞いてみるなど)。

 

 

逆に「子どもたちに汗をかかせなければ成績は向上しない」ことを熟知している場合を考えてみましょう。現代はどんな時代でしょうか。誰もがスマートフォンやパソコンなど、コンピュータを活用する時代です。インターネットで大概なことは調べることができます。つまり、世の中の流れとして、学習スタイルは「知識や情報を教える時代」から「自ら学ぶ時代」へ変わりつつあるということです。

 

 

この流れに乗じて、「子どもたちに汗をかかせる」学習システムを授業に取り込めば、まさに鬼に金棒。学習塾講師経験が「自立学習できるシステム」に昇華され、経営で重要な位置を占める「生徒募集」に注力することができます。まさに一石二鳥。「学習塾開業〜成功の道〜」がイメージできたのであれば、あとは行動するのみです。「人生に無駄なし」です。必ずこれまでの経験は活きてきます。


飲食サービス業界経験者の学習塾開業・成功ポイント

飲食サービス業界で培った技能を活かせば、学習塾を開業して成功につなげることができます。例えば、飲食サービス業界では、お客様のリアクションを通して、サービスの向上や提供する商品の良し悪しなどを直接肌で感じ取ったのではないでしょうか。

 

学習塾業界では、毎日コンディション、やる気が異なる子どもたちを相手にします。その日の子どもたちの状況に合わせて、勉強に意識が向くように指導を行います。相手の動きに対応する、マンネリになりにくい仕事という点で、学習塾業界は飲食サービス業界と共通している部分があるのです。

 

 

飲食店は人が食事をする場所です。ただ単に食事をとるだけの人々もいれば、基本的にお祝いや人が楽しむ人も多いかと思います。飲食サービスを経験されてきた方は、「お客様を喜ばせるため」という意識を持って働いていたのではないでしょうか。

 

実は、学習塾でも「喜ばせる」という点は共通しています。毎回生徒に「新しい何かを学ばせること」「成長を実感させること」は当然ですが、生徒が通塾が楽しみなるように、「学校であったこと」「今流行っていること」「人気のマンガ・ドラマ」「ファッション」など、勉強以外の話題にもちゃんと向き合って、「相手を喜ばせる」サービスを行うことが重要なのです。

 

 

飲食サービス業界では、接客等を通じてたくさんの人と出会う機会に恵まれたことでしょう。飲食サービスで磨きあげた「気配り心配り」の技能は、学習塾運営で必ず活きてきます。ただし、子どもに同調しすぎるあまり、甘やかしにならないように注意が必要です。学習塾は教育サービスを提供する場なので、「厳しさ」を子どもたちに伝えなければなりません。特に、目標を達成すること、努力し続けることを伝えるとき、「厳しさ」が必要になります。

 

学習塾業界もサービス業です。飲食サービス業界で培ってきた技能をすぐに学習塾で活かせるように、下記のとおりポイントをまとめておきます。

 

                                                       

[ 5つのポイント ]

  • 親切/生徒と保護者、異なる2つの立場へ配慮したサービスを
  • 安心/保護者が安心して任せられる「信頼」づくり
  • 公平/どの生徒にも声をかける、公平に対応する
  • 迅速/生徒や保護者の動向に注意し、迅速に対策を打つ
  • 清潔/心地よく勉強できる空間を提供する、トイレ掃除の徹底

 

今の時代、教える部分は学習システムで代用が可能です。開業にあたり、教育経験は不問です。それよりも、人と人との関係構築力が重要です。飲食サービス業界で培った「気配り心配り」の技能が学習塾で活かされ、日本の教育・未来を支える力となることを心より願います。


これでシステムエンジニア(SE)は学習塾開業で成功できる

システムエンジニア(SE)経験者が学習塾を開業する場合、コンピュータに強い長所を活かすことで、塾経営が成功しやすくなります。実は学習塾業界は、業態変革期に入っています。黒板やホワイトボードで教え込む旧来の授業方法は、経営効率の観点からすると時代に合っていません。

 

パソコンやタブレットPCなどをうまく活用して、極端な話、1人で50名以上の生徒に対応できる経営スタイルが求められています。生徒数に比例して講師を雇わずに済むため、損益分岐点が低く抑えられ、利益率の高い経営が実現するのです。

 

 

コンピュータの活用は、経営的側面ばかりではありません。生徒の学習スタイルとしても時代にマッチしています。生徒の意欲次第で、インターネットを活用すればいくらでも情報を得ることができる時代です。つまり、以前に増して生徒の「自立学習」の姿勢を育み、「発想力」を伸ばすことが重要視されているのです。文科省が提唱してきた「アクティブ・ラーニング(能動学習)」や推奨している「プログラミング教育」などは、まさにこれからの教育で求められる方向性です。

 

では、具体的にどのようにコンピュータを活用するのか?

まずは教材のシステム化が挙げられます。生徒がパソコンやタブレットPCに向かって、繰り返し問題を解くイメージです。自動採点になっているので、講師が丸付けをする必要がなく、生徒の精神的フォローに徹することができます。弱点箇所はクラウド上に保存され続け、弱点箇所の演習で効率的に学力を高めることができます。そのほか、コンピュータ上では映像資料が確認できるので、大きく理解を助けることになります。

 

 

教材以外には、生徒の入退室を知らせるメールシステムが挙げられます。保護者の立場で考えるとわかりますが、夜間に通塾する我が子を思えば、無事に塾に着いたのかどうか、安心材料として毎回知らせてもらいたいものです。学習塾が「安全性」ビジネスとも言われる理由はここにあります。

 

  • 先生は信頼できる人かどうか?
  • この塾は我が子に合っているのか?
  • 往路に危険はないか?
  • 通塾させたら本当に成績は上がるのか?

 

 

人間同士の付き合いが重要なのはもちろんですが、コンピュータをうまく活用して「安全性」を表現していくことも大切です。システムエンジニア(SE)経験者は、仕事柄、各種プロジェクトに参画することで「リスク管理」を学んできた人たちです。持ち前の「リスク管理」能力を活かして、「安全性」を表現していけば、保護者の安心材料を一つ一つ積み上げて行くことができるのです。